
この写真は床の間の畳を縫っているところですが
よくみていただくと畳ゴザと木の板を一緒に
縫いつけています
地方にもよるのですが、小西のたたみ屋さんがある
兵庫県姫路市や播州地方で、古い昔からのお家の
床の間にはよくみられた技法の床の間なんです

畳のござと木の板を一緒に縫うって
けっこう大変なんです
だから違う技法でいままではつくってました
ところが今回これを昔とおりにやらないと
駄目な状態になって頑張ってトライしました
やってて本当に大変でした
土台の木には事前に縫う穴があけてあります
それをねらって縫って行けばいい・・・なんて
気軽におもってたんですが
じっさいにやってみると
穴がみえない!!
そりゃそうです
上からは縫いつける畳縁がかぶさって穴が見えないし
下からは覗きこまないと見えない
最初は一回一回下からのぞいては縫って
上からは穴をさがすように突き刺していきました。
半分ぬって、なんという手間なしごとなんだ
昔のひとはよくこんなことやってたな~~と
関心しました。
あまりの大変さにへこたれてあきらめかけてたのですが
一息入れて再度チャレンジしました。
畳をぬう基本をおもいだしながら
縫ってる針に神経を集中して
針先を縫う穴をさがしながら一針一針
すると不思議なことに、穴が見えなくても
縫えていきました、
まるほど、昔のひとはこういう風に作ってたんだ
伝統の技法に触れたような気がしました
残りの半分は一度も穴を覗き込むこともなく
縫えてしまったことがとても不思議で
感動してしまいました。
技術っていうのは、出来上がってしまうと
完成品の外見だけが見えて、隠れてしまうものなんですが
伝統や技法などは隠れているからこそ生きてくるもんだなと
感じました。
勉強になりました

今回の床の間は
綺麗にするのではなくて
保存するという意味でのお仕事でした
ありがとうございました